しまやどり【公式サイト】えらぶ色クレヨン|ジャガイモねんど

知名町フローラルパークにパブリックアート第2弾が完成!

投稿が遅くなってしまいましたが、去る8月1日・2日、

沖永良部島の知名町フローラルパークにて「えらぶ色エコアートプロジェクト2024」を開催しました。

2022年1月に実施したイベントの第2弾で、今回も画家の綾海さんを島にお招きして

公園のブロック塀に子どもたちと一緒に大きな壁画を制作しました。

 

綾海さんと言えば、先日放送された「グッと地球便」にも出演されていましたね!

日本各地をキャンピングカーで旅しながら、その土地で排出される廃材(時に地域の人々を悩ませているもの)を絵の具にして絵を描いている今注目のアーティストです。

「ただ描くのではなく、廃材のもつストーリーを伝え、未来を考えるきっかけにしたい」

というのが綾海さんの作品作りのモットー。

まだ若いにしっかりとした信念を持っていて、彼女の作る作品や語る言葉からそれが伝わってきます。

 

綾海さんの作品は‣こちら

 

 

2022年のイベントでは、当時、沖永良部島の海岸に大量漂着して問題になっていた

軽石(小笠原の海底火山の噴火によってできたもの)をペンキに混ぜて使いました。

綾海さんと一緒にビーチで軽石を拾ってきて、よく洗ってから製粉機にかけて粉末状にし、

それをペンキに混ぜてオリジナルの「エコ塗料」を作りました。

↑「えらぶ色エコアートプロジェクト2022」の様子です。

 

 

今回は、沖永良部島の農業を支える赤土や、ソデイカ漁の廃棄物であるイカ墨の粉末をペンキに混ぜました。

これらは私たち<しまやどり>がクレヨンやねんど作りに使っているものです。

ペンキに粉末を混ぜると若干トーンが落ち着き、優しい色合いになります。

 

 

 

さぁ、いよいよ壁画制作です。

2022年のワークショップでは、参加者1組につき1マスのブロックをキャンバスにして自由に絵を描いてもらいましたが、

今回は参加者全員で一つの大きな壁画を制作することに挑戦しました!

昼間の暑い時間帯を避け、午前と午後の全4回に分けてワークショップを行いました。

参加してくれたのは小中学生19名。島外からたまたま島に遊びに来ていて参加者してくれた子もいましたよ!

 

 

1コマ目(8/1 AM)
「クジラ」「雲」「島」「海」の4チームに分かれ、綾海さんの下絵に色を塗っていきます。
隣り合う場所を塗るときは、同じ「明度」の絵の具を使う(明度が同じであれば色を変えてもOK)
というプロの技を教わりました!
みんな初めての壁画制作で、ハケの使い方や付ける絵の具の量が難しかったようですが、
協力してコンクリートが見えなくなるまで色を塗ってくれました。
 
2コマ目(8/1 PM)
クジラの模様や水平線、水しぶきなど、細かな部分を描き、絵に立体感が生まれました。
刷毛で色と色のつなぎ目をグラデーションにするのが難しかったので、
スポンジを使ってポンポンと色をのせていきました。
 
3コマ目(8/2 AM)「マスキング」という手法を使い、海に太陽の光が差す「天使の梯子」を表現しました。
また、みんなそれぞれに細い筆を持って、海の生き物、陸の生き物、島にあるものを思い思いに絵描きました。
 
4コマ目(8/2 PM)仕上げは花火の制作です。
シーグラスを並べてボンドで貼り付けて、空に花火を打ち上げました。
この回は、小さい子どもたちもパパママと一緒に参加してくれましたよ〜!
 
 
完成した壁画がこちらです!!!
花火が咲く夜空を泳ぐ、大きなザトウクジラ。眼下には沖永良部島が見えています。
 
 
本当に暑さの厳しい中でしたが、たくさんの方にご参加いただきありがとうございました。
このワークショップや綾海さんとのふれあいを通して、絵を描く楽しさを感じてくれていたらいいなぁ、と願っています。
 
その場所に行けばいつでも見られるのがパブリックアートの良いところなので、
沖永良部島においでの際には、フローラルパークの壁画を見に行ってみてくださいね!

 

 

 

 

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